温泉井戸掘削工事
1.温泉井戸の構造
温泉井戸を掘削する場合、各都道府県知事に「温泉掘削許可申請」を行い自然環境保護審議会温泉部会を経て掘削許可証の発行後、掘削開始となります。
温泉はただ単に予定深度まで掘削すれば良いと言う訳ではなく「井戸の深さ・掘削孔径・仕上げ方法」について、経済性・工事期間等を考慮し、その地域・地質状況にあった構造にすることが大変重要になります。
弊社は掘削工事だけではなく「公共工事における温泉井戸の設計及び工事監理」の分野でも豊富な実績を持っており、お客様の立場に立ち最適な工法・仕様をご提案致します。
2.温泉井戸掘削工事
温泉井戸を掘削する場合、掘削時に使用する掘削機械・櫓の構造により作業効率が異なるため「掘削工事中の井戸の状態・工事期間」に大きな影響を及ぼします。
弊社が使用する掘削機械は、深度2,000~3,000m級の掘削能力を有しており、また、掘削時に使用する櫓については高さ30m級の櫓を使用するため、工事期間の短縮が可能となります。
掘削工事中においては地質状況・地温上昇率等を基に地上での揚湯量及び揚湯温度のシミュレーションを実施し、お客様の意向・経済性を考慮した上で掘削完了もしくは増堀のご提案を致します。
また増堀時その他必要に際しては、井戸のケーシング(鋼管)を利用した「流電電位法探査(弊社独自技術)」を実施し、掘削計画の修正が可能となります。
※平成20年10月1日より可燃性天然ガスに関する改正温泉法が施行されました。
弊社は改正温泉法の技術基準に適合した各種機械により、適正な施工を致します。
3.揚湯試験
温泉井戸掘削完了後、井戸の「適正揚湯量」を把握する目的で井戸内部に仮設ポンプを設置し揚湯試験を実施します。
適正揚湯量とは「井戸に支障をきたすことなく長い年月にわたって使用するために最適な揚湯量」のことです。
この適正揚湯量は各井戸それぞれ異なるため揚湯試験を実施し、適正揚湯量を把握することで井戸に負担をかけることなく長年使用することが可能となります。
4.温泉成分分析
揚湯試験終了後、温泉法に基づいた成分分析を実施します。
弊社は各都道府県知事の認可を受けた分析機関と連携をとっているため、「改正温泉法」も含めた成分分析をスムーズに実施できます。
